儲かる工場のしくみとは?
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2021.01.08コラム
はじめまして志村精機の広報部より今年から技術発信やコラムを配信させて頂くことになりました。
第一回は「儲かる工場の仕組みとは?」一体どういったものなのかを私なりに説明したいと思います。
2019年の日本の時間当たり労働生産性は47.9ドル(4,866円)で、OECD加盟37カ国中21位でした。
名目ベースでみると、前年から5.7%上昇したものの、順位は変わっていません。主要先進国の中では
最下位となります。
日本の製造業は生産性向上のため色々な知恵を絞ってきたに違い有りません。例えば、「5S、改善、
見える化、ジャストインタイム」等々、上げればキリがありませんよね。当社も色々と試みました。。
ですが工場で改善活動を行うとその部門では生産性が上がったように見えても、工場全体では生産性
はちっとも上がっていないことに気づきます。
それではどういった構成が利益を増やすことになるんでしょうか?基本的にこんな感じだと思います。
まず、付加価値を上げるにはコストダウンだけでなく、高い価格で売ることができる「魅力的な製品」
を作ってお客様に提供することです。社外から買ってくる材料や部品を減らすこと、費用を下げること
も勿論、現場改善で材料の無駄、動きの無駄、工具をどれだけ保たせるかの活動もしなければなりません。
次に労働生産性を上げるためにはどんな対策をしなければならないか、
- 作業者の生産速度を上げる
製造部門としては工程改善で製品1個を作る時間を短くする
品質管理部門は不良品をださない
- 作業者の稼働率を上げる
製造部門はライン(流れ)の切り替え時間や段取り時間を短縮して、作業者の待ち時間を短くする
営業部門は工場が暇にならないように受注量を確保する
- 高く売る
加工技術を上げる
どこにもできないようなサービスを売る
短納期の確立
- 材料費を下げる
材料を無駄に使わない
仕入れを安く買い付ける
- 外注費を下げる
営業が信頼できる協力会社を探し、安価で対応できる協力会社を探す
この様な感じに色々とできることはあるかと感じます。ただやはり弊社の様な設備中心の工場では設備の
生産性を上げるのと同時に仕入れの価格を見直さなければならないんだと改めて思いました。難しいです
よね。。でもDXやロボット化も進んでいますし、これからは私達も含め日本の生産性が向上していくこ
とを願っています。